神奈川県 重症患者が急増 26病院に病床の最大限確保を要請

新型コロナウイルスの感染が急激に拡大していることから、神奈川県は県内26の病院に対し、重症患者を受け入れる病床を最大限まで増やすよう、要請しました。

神奈川県内の重症患者数は2週間前の先月21日には45人でしたが、3日は101人と、2倍以上に増加し、重症病床の使用率も50.75%と、最も深刻なステージ4の基準を超えています。

こうした状況を受けて、神奈川県は新型コロナの重症患者を受け入れている県内26の病院に対し、3日の時点で165床だった重症者用の病床を、最大限確保できる199床まで、3週間以内に増やすよう、事前の協定に基づいて要請しました。

神奈川県は先週、軽症や中等症の患者を受け入れる病床についても、最大限まで増やすよう要請を行っています。

県医療危機対策統括官の阿南英明医師は「これまでに考えられないような勢いで患者が増え続けていて、20代や30代でも重症化する人が出てきている。このまま患者が増え続ければ、病床を最大限まで増やしても今月中旬には病床が不足する可能性があり、通常の医療体制が崩れる状況にまできている。デルタ株の感染力は尋常ではないので、社会全体で危機的な状況を共有してほしい」と話していました。