大手デパート5社 7月の売り上げ 去年同月の水準は上回る

大手デパート5社の7月の売り上げは、東京に緊急事態宣言が出されたものの、飲食フロアを除いて営業を続けたことから巣ごもり需要などを取り込み、いずれも去年の同じ月の水準は上回りました。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準には、依然回復していません。

大手デパート5社が発表した7月の既存店の売り上げの速報値は、去年の同じ月と比べて、
▽阪急阪神百貨店が12%、
▽三越伊勢丹ホールディングスが9.2%、
▽大丸松坂屋百貨店が8.6%、
▽高島屋が7.3%、
▽そごう・西武が5%、
それぞれ増加しました。

7月は東京に4度目の緊急事態宣言が出されましたが、各社とも飲食フロアを除いて通常営業を行い、時計などの高額商品だけでなく、いわゆる「巣ごもり消費」で総菜やお酒の販売が比較的好調だったことが、売り上げを支えしました。

しかし、おととし7月との比較では14%余りから20%の大幅なマイナスで、感染拡大前の水準には、依然回復していません。

各社は、緊急事態宣言の対象地域に2日から首都圏の3県と大阪が追加されたことを受け、食料品の宅配サービスを強化するなどして、新たな顧客を取り込み、売り上げの確保に努めたいとしています。