大阪 2日から“宣言”適用 休業決めた飲食店からは戸惑いの声

新型コロナウイルスの感染急拡大で、2日から緊急事態宣言が適用される大阪では、酒類を提供する飲食店などには休業が要請されます。休業を決めた飲食店からは戸惑いの声が聞かれました。

新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、2日から大阪には緊急事態宣言が、兵庫と京都にまん延防止等重点措置が適用され、大阪府は、酒を提供する府内の飲食店などに休業を要請するとともに、提供しない場合も営業時間を午後8時までに短縮するよう要請します。

大阪 ミナミにある焼き肉店は、多くの人が夏休みに入るお盆までに客足が増えると見込んで仕入れを済ませていましたが、要請に応じ、2日からの休業を決めました。

休業要請の期間は今月末までで、1日のうちに客に提供できなかった肉などは、廃棄せざるをえなくなるということです。
焼き肉店の店主、高島太さんは「振り回されるのも、もう勘弁してほしいというのが本心です。焼き肉店なので『肉とごはんが出せればいい』という声もありますが、酒を出せないのは痛いので、休業せざるをえません。早く普通の形で営業できるよう感染が収まってほしいです」と話していました。

繁華街には買い物や観光を楽しむ人の姿

一方、大阪 ミナミの繁華街では、買い物客などが行き交う様子が見られました。

関西では、31日に確認された新規の感染者が大阪で1040人となるなど、新型コロナの感染が急拡大しています。

2日から大阪に緊急事態宣言が、兵庫と京都にまん延防止等重点措置が適用されるのを前に、大阪 ミナミの繁華街では、午前中から買い物や観光を楽しむ人たちの姿が見られました。

愛知県から観光に来た20代の男性と10代の女性は「あすから宣言が出ますが、前から計画していたので観光に来ました」と話していました。
大阪 ミナミのたこ焼き店では、夏休みに入り、観光客の増加を見込んでいたということで、店員は「感染が広がることが分かっていたならば、3度目の緊急事態宣言を解除しなくてもよかったのではないか。人出もほとんどないので、店としてはかなり厳しい状況です」と話していました。