オリンピック フェンシング男子団体フルーレ 日本メダルならず

東京オリンピック、フェンシングの男子フルーレ団体の3位決定戦で、日本はアメリカに31対45で敗れ、銅メダル獲得はなりませんでした。

フェンシング男子フルーレ団体には松山恭助選手、敷根崇裕選手、西藤俊哉選手、永野雄大選手が出場し3位決定戦には西藤選手をのぞく3人が臨みました。

団体戦は先に45点を取ったチームか、9試合を戦って合計ポイントの多いチームが勝ちとなります。

世界ランキング7位の日本は準決勝でフランスに敗れ、3位決定戦でランキング1位のアメリカと対戦しました。

日本は1試合目で敷根選手が世界ランキング5位のアレクサンダー・マシアラス選手と対戦し、攻められながらも絶妙なタイミングでのカウンターを決め、4対5と競り合いました。

2試合目の松山選手は、ランキング4位のレイス・インボーデン選手を相手に巧みな険さばきで粘りましたがポイントを決めきれず、7対10とリードを広げられました。

その後もアメリカに主導権を握られた日本は持ち味のスピードのある攻撃が思うようにできず、点差を広げられる展開となり31対45で敗れ、この種目で2大会ぶりとなるメダル獲得はなりませんでした。

金メダルはフランス。銀メダルはロシアオリンピック委員会。銅メダルはアメリカでした。

キャプテン松山「この悔しさをパリ五輪に」

キャプテンの松山選手はアメリカとの3位決定戦について「3人ともできることはやったと思う。ただ力の差があり、1人1人がレベルアップしないとこういう場面は乗り切れないと感じた」と話しました。

一方で、イタリアとの準々決勝の最終9試合目で、先月26日の個人戦で競り負けたダニエレ・ガロッツォ選手と対戦し、逆転したことについては「個人戦と同じような局面が絶対に来るだろうなと思い、団体戦までの日々を過ごしてきた。最後は自分を信じた。それに尽きたと思う」と話しました。

そして今大会について「みんなで頑張ってきて、悔しい思いができるレベルまでたどりつけたことはとてつもなく幸せなことだ。この悔しさを3年後のパリオリンピックに向けていきたい」と振り返りました。

敷根「自信にもなったが人生で一番悔しい」

敷根選手は「メダルを取れず、いつも応援してくれた方々に申し訳ない。ただ、日本チームが世界で戦えるレベルになってきたと実感している」と話していました。

また、男子フルーレ個人でも3位決定戦で敗れたことについて振り返り、「個人も団体も4位で、自信にもなった一方で人生で一番悔しい。3年後のパリではリベンジして金メダルを取りたい」と話していました。

永野「パリに向けて一段と強くなる」

リザーブメンバーで3位決定戦から出場した永野選手は「自分の力を発揮することができずに終わってしまったので無念だ。控えの選手ということで、コンディショニングを合わせるのに苦労した。次のパリに向けて一段と強くなりたい」と話していました。

西藤「五輪開催してもらえたことに心から感謝」

西藤選手は「コロナ禍でオリンピックを開催してもらえたことに心から感謝したい。個人としてはきょう1日いいパフォーマンスを発揮できず、チームには申し訳ない。悔しい思いでいっぱいなので、この思いは3年後のパリで必ず返したい」と話していました。

チーム支えた若きキャプテン

3位決定戦で敗れ惜しくもメダルを逃したフェンシング男子フルーレ団体の日本チーム。24歳の若きキャプテン、松山恭助選手がチームを支え続けてきました。

松山選手が団体チームのキャプテンを任せられたのは19歳の時。それまで長くキャプテンを務めていたのは男子フルーレの個人と団体でオリンピックのメダルを獲得した、あの太田雄貴さんでした。この5年間の重責について「キャプテンという役割について教えてもらったことがなかったので19歳の時から今まで正直、すごい難しさがあった」と明かしています。

そうした中、チーム作りなどについて独自に考え、日頃からチームメイトと積極的にコミュニケーションを取ることを意識し続け、チームの結束力を高めてきました。東京オリンピックで新たに「リザーブ」としてチームに加わった永野雄大選手も「チームをまとめることばや励ましのことばで安心できる。試合でもピンチの場面でポイントを取ってくれるとても頼れるキャプテンだと思う」と信頼を寄せています。今のチームについて、松山選手は大会前、「一人一人個性を生かしながら、団結力もすごく強くなっていいパフォーマンスができると思う」と自信を持って答えていました。

準々決勝のイタリア戦。松山選手は7月26日の個人戦で14対14まで追い上げながら最後の1本勝負で敗れたダニエレ・ガロッツォ選手と最終の9試合目で対戦。日本の1ポイントビハインドから気迫のこもった剣さばきで得点を重ねて逆転。リベンジを果たしチームを勝利に導きました。

日本チームはフランスとの準決勝、アメリカとの3位決定戦にいずれも敗れ、惜しくもメダル獲得はなりませんでしたが、太田さんから受け継いだキャプテンの重責を果たしチームをメダルまであと一歩のところまで成長させました。

【試合詳細】

団体戦は先に45ポイントを取ったチームか、9試合を戦って合計ポイントの多いチームが勝ちとなります。

<試合1>
敷根崇裕 4対5 アレクサンダー・マシアラス。
※アメリカがリードしました。

<試合2>
松山恭助 3対5 レイス・インボーデン
※日本は、7対10とリードされました。

<試合3>
永野雄大 4対5 ゲレック・マインハート
※日本は、11対15とリードされました。

<試合4>
敷根崇裕 4対5 レイス・インボーデン
※日本は、15対20とリードされました。

<試合5>
永野雄大 2対5 アレクサンダー・マシアラス
※日本は、17対25でリードを広げられました。

<試合6>
松山恭助 5対5 ゲレック・マインハート
※日本は 22対30 でリードされました。

<試合7>
永野雄大 1対5 レイス・インボーデン
※日本は23対35でリードされました。

<試合8>
敷根崇裕 3対5 ゲレック・マインハート
※日本が26対40とリードされました。

<試合9>
9試合目
松山恭助 5対5 アレクサンダー・マシアラス
※日本はアメリカに31対45で敗れ、銅メダル獲得はなりませんでした。

フェンシングとは

フェンシングは3種目あります。
「フルーレ」は、剣で相手の胴体を突くと有効。
「エペ」は全身への突きが有効となり、「サーブル」は上半身への突きに加えて、斬りも有効になります。