“宣言”延長決定も競技場や聖火台周辺は多くの人で混雑

緊急事態宣言の延長が決まり、不要不急の外出の自粛が呼びかけられる中、東京の国立競技場や臨海部に設けられたオリンピックの聖火台周辺は午前中から多くの人で混雑していました。

国立競技場の前にあるオリンピックのモニュメントには、午前8時半時点で100人以上が記念写真を撮ろうと行列を作っていました。

生後9か月の子どもを連れた夫婦は「密を避けるために早い時間から来ましたが人が多くて驚きました。せっかくの機会なので来てよかったですが、長居せずに帰ろうと思います」と話していました。

また、臨海部に設置されている聖火台の付近にも、多くの人が集まっていました。

このうち40代の会社員の男性は「無観客にならなければ自転車競技のBMXを見に行く予定だったので、近くまで来ました。せっかくの機会なのにこんな状況となって寂しいです」と話していました。

聖火台周辺では、31日は6つの会場でテニスやBMXなどの競技が行われ、早朝のトライアスロンのレースでは沿道に大勢の人が集まりましたが、その後、通りを歩く人はまばらになっていました。

東京都では30日まで3日連続で新型コロナウイルスの感染確認が3000人を超え、30日に来月31日までの緊急事態宣言の延長が決まりました。

国や都は不要不急の外出を自粛するとともに、オリンピックは自宅のテレビで観戦するよう呼びかけています。