JR在来線の普通列車を活用 新鮮な野菜や果物を輸送 岡山

新型コロナウイルスの影響で鉄道の利用者が減る中、JR西日本岡山支社は、在来線の普通列車を活用して、新鮮な野菜や果物を輸送する取り組みを始めました。

この取り組みはJR西日本岡山支社が、岡山県高梁市やJA、それに宅配大手の「ヤマト運輸」と連携して始めたものです。

農産品は、台車に載せた状態で、JR伯備線の備中高梁駅から岡山駅まで輸送され、列車がホームに到着すると、その台車を使って、岡山駅構内の産直売り場まで運びこむことができます。

29日、運ばれてきたのは新鮮なきゅうりやなす、それにぶどうなどで、駅を訪れた人が早速、買い求めていました。

80代の女性は「電車に揺られて商品が届くのがおもしろいです。新鮮な野菜や果物を岡山駅で買うことができるので、定期的に訪れたいです」と話していました。

在来線の普通列車を活用して、定期的に商品を輸送するのは、JR西日本では初めてだということで、今後も毎週木曜日、午後3時19分に岡山駅に到着する列車で、この取り組みを行うことにしています。

JR西日本岡山支社ふるさとおこし本部の伊東暁本部長は「JRの強みをいかし、定時に正確に新鮮な野菜や果物をお届けできると思うので、新しい事業として定着していけるようにしたい」と話していました。