休館中の博物館の電車や小型機内でテレワークを 川崎

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、休館している博物館が展示している電車や飛行機の中で、テレワークができるサービスを始めることになりました。

川崎市宮前区にある「電車とバスの博物館」のB棟は去年2月から休館していて、博物館を運営する鉄道会社は、来月から館内でテレワークができるサービスを始めることになりました。

館内には29の席があり、このうち人工芝のスペースでは、キャンプ用の机やいすが置かれ、アウトドアのような気分で仕事ができます。

また、90年前に製造された貴重な電車や小型飛行機のコックピットの中といった、博物館ならではのユニークな席も用意されています。
このほか、仕事の息抜きにシミュレーターで電車の運転も体験できるということです。

東急電鉄の運輸計画部の澤口俊彦さんは「遊休資産となっている休館中の博物館を活用できるのは意義のあることだ。いつもと違う場所で楽しく仕事してしてほしい」と話していました。

新型コロナの影響で首都圏の鉄道の利用者が大きく減る中、鉄道各社の間では、テレワークのスペースの運営などに乗り出す動きが相次いでいます。