東京都 新型コロナ 3人死亡 3865人感染 3日連続過去最多更新

東京都内では29日、新たに3865人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、3日連続で過去最多を更新しました。

入院患者はことし1月以来、3000人を超え、都の担当者は「感染者の増加に伴って入院患者も増えていて、医療のひっ迫が始まっている」と強い危機感を示しています。

東京都は29日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて3865人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内では28日に初めて3000人を超え、3177人の感染が確認されましたが、29日はさらに688人多くなりました。

これで、3日連続で過去最多を更新しました。

また、29日の3865人は、1週間前の木曜日の倍近くに増えています。

29日までの7日間平均は、2000人を超えて2224.1人で、前の週の161.9%となり、これまでにないスピードで感染が拡大しています。

都の担当者は「デルタ株に急速に置き換わっていることと、人出が前回、3回目の緊急事態宣言の時ほど減少していないことが要因として考えられる。これだけ広がっていると、市中のどこで感染してもおかしくない状況だ。危機的な状況であることを認識し、感染防止対策に協力をお願いしたい」と話しています。

29日の3865人の年代別は、
10歳未満が120人、
10代が323人、
20代が1417人、
30代が782人、
40代が612人、
50代が407人、
60代が122人、
70代が47人、
80代が31人、
90代が3人、
100歳以上は1人です。

感染経路が分かっている1249人の内訳は
「家庭内」が最も多く745人、
「職場内」が195人、
「施設内」が73人、
「会食」が67人などとなっています。

東京オリンピック関連では、外国人が選手3人と競技関係者1人、日本人が委託業者2人と競技関係者1人の、合わせて7人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは21万人を超えて、21万610人となりました。

一方、29日時点で入院している人は28日より44人増えて3039人で「現在確保している病床に占める割合」は50.9%です。

入院患者が3000人を超えるのはことし1月以来で、都の担当者は「感染者の増加に伴って入院患者も増えていて、医療のひっ迫が始まっている」と強い危機感を示しています。

都の基準で集計した29日時点の重症の患者は、28日より1人増えて81人で、重症患者用の病床の20.7%を使用しています。

81人の重症者のなかには10歳未満の女の子1人が含まれていて、基礎疾患はないということです。

また、都は、感染が確認された60代の男性2人と80代の女性1人の合わせて3人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で感染して死亡した人は2288人になりました。

インド型変異ウイルス 665人確認

東京都は29日、都内で新たに665人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

検査数は1058件で、陽性と確認された割合は62.9%と、初めて6割を超えました。

29日の665人のうち感染経路がわかっているのは197人で、
▽家庭内が117人
▽職場内が35人
▽会食が26人などとなっています。

これで、この変異ウイルスへの感染が確認されたのは、都内で5482人となりました。