オリンピック 海外メディア関係者が集団飲食 組織委は処分検討

東京オリンピックのために来日している海外メディア関係者が宿泊先の都内のホテルでグループで飲酒や飲食をし、大声をあげるなどの騒ぎを起こしていたことが大会関係者への取材でわかりました。大会組織委員会もこの情報を把握しており、新型コロナウイルスの感染対策をまとめた「プレーブック」という指針に違反した疑いがあるとして処分を検討しています。

複数の大会関係者によりますと、東京オリンピックのために来日しているヨーロッパのメディア関係者が、27日早朝、宿泊先の都内にあるホテルの外階段の踊り場でグループで大声をあげながら飲酒や飲食をしていたということです。

ホテルに常駐する組織委員会から派遣された警備員が注意したところ、一部の人はこれを無視して騒ぎ続けたということです。
また、こうした行為は他の日にもあったという情報もあります。

東京オリンピックの参加者向けに新型コロナウイルスの感染対策をまとめた「プレーブック」という指針では食事は密を避けてなるべく1人でとることや、感染対策の講じられたホテルのレストランや自室で済ませることなどが求められています。

組織委員会もこの情報を把握しており、プレーブックに違反した疑いがあるとして、IOC=国際オリンピック委員会と協議して処分を検討しています。

ホテルの近くの住民は

騒ぎのあったホテルの近くの住民は、27日午前5時ごろこのメディア関係者が騒ぐ様子を撮影していました。

映像にはホテルの外階段の踊り場で、3人が手を振りながら大声で歌う様子が映っているのが確認できます。
撮影した住民によりますと、このような行為はおよそ1時間続いたということで、NHKの取材に対して「朝寝ようとしたらうるさかったので、外をのぞくと大声で歌っていてとても不快だった」と当時を振り返りました。

また、この騒ぎが新型コロナウイルスの感染対策をまとめた「プレーブック」という指針に違反した疑いがあることについて、「ルールを決めた上で、そのルールをみんなが守っているので、守ってほしい。コロナ禍でのオリンピック開催だったので、 こういうことがあるならやらないほうがよかったんじゃないかって思ってしまう」と話していました。

「プレーブック」とは

「プレーブック」はIOCや大会組織委員会などが東京オリンピックとパラリンピックに参加する選手や大会の関係者ごとに新型コロナウイルスの感染対策として必要なルールをまとめた指針です。

このうちメディア関係者に向けたものは、日本入国後の検査の頻度や隔離のほか、取材方法から期間中の行動までさまざまな場面でのルールが定められています。

具体的には、原則として常にマスクを着用することや大人数で密の状態で飲食せず食事はなるべく1人で済ませること、それに競技エリアで取材する場合は毎日、検査を受けることなどが盛り込まれています。

「プレーブック」に違反した場合には、取材に必要なIDカードの効力停止や国外退去の強制措置、それに制裁金を科されることがあると明記されています。

組織委員会は今月22日の会見で大会の関係者のプレーブック違反が複数確認され、悪質なケースに対し処分したり、厳重注意を行ったりしたことを明らかにするとともに、ルールの厳守を呼びかけています。