IMF ワクチン接種率の違いによる経済回復ペースの格差拡大懸念

IMF=国際通貨基金は、今の世界経済の状況について「断層が広がっている」として、新型コロナウイルスのワクチンの普及の違いによる回復ペースの格差拡大に懸念を示しました。

IMFは27日、世界経済の最新の見通しを公表し、ことしの世界全体の成長率はプラス6.0%と、前回、3か月前の見通しを維持しました。

ただ、ワクチンの接種率が、
▽先進国の39%に対して、
▽新興国は11%
▽低所得国は1%にとどまっているうえ、
変異ウイルスのデルタ株の感染も収まらないことで「断層が広がっている」として、経済の回復ペースの格差拡大に懸念を示しました。

国別では、
▽アメリカが、前回より0.6ポイント引き上げて7.0%
▽イギリスも、1.7ポイント引き上げて7.0%を見込んでいます。

一方、
▽インドは、去年からの反動で9.5%の成長を見込むものの、深刻な感染拡大を受けて前回より3ポイントの大幅な下方修正になりました。

また、
▽インドネシアやタイなど、ASEAN=東南アジア諸国連合のうちの5か国についても、0.6ポイント引き下げて4.3%とし、
▽日本も、感染対策の規制の長期化を理由に0.5ポイント引き下げて2.8%としました。

IMFは先行きのリスクとして、感染の再拡大のほか、大規模な金融緩和を続けてきた先進国の政策転換にも言及し、ワクチンの供給をはじめとした各国の協調を呼びかけています。