オリンピック 母国逃れた難民選手団の選手らも競技開始

東京オリンピックでは、紛争などで母国を逃れた選手で作る難民選手団の選手たちも24日から競技に臨んでいます。

難民選手団は前回のリオデジャネイロ大会で初めて結成され、今大会には11か国出身の選手29人が出場しています。

大会2日目の24日は、バドミントン男子シングルスの予選リーグに、シリア出身の24歳、アラム・マハムード選手が、難民選手団の先陣を切って登場しました。

マハムード選手は7歳のときに始めたバドミントンでトップ選手になることを目指し、2015年、アサド政権と反政府勢力の間で内戦が続くシリアからオランダに逃れ、オリンピック初出場を果たしました。

24日は、世界ランキング7位のインドネシアのジョナタン・クリスティ選手と対戦し、第1ゲームを8対21で落としたあと、第2ゲームは緩急を使ったショットなどで途中まで10対9とリードしましたが、その後連続ポイントを奪われ14対21で落とし、ゲームカウント0対2のストレートで敗れました。

世界バドミントン連盟のホームページによりますと、マハムード選手は試合後「きょうプレーできたことはすばらしかった。これはずっと私の夢だった。難民選手団であることを誇りに思う」と話しました。

また同じシリア出身で、23日の開会式で難民選手団の旗手を務めた23歳のユスラ・マルディーニ選手は、競泳の女子100メートルバタフライの予選に出場しました。

マルディーニ選手は2015年、内戦から逃れ、ギリシャに向けて航海中にボートが故障したため泳いで海を渡り、その後ドイツにたどりつきました。

現在はUNHCR=国連難民高等弁務官事務所の親善大使も務めています。前回のリオデジャネイロ大会に続く出場となったマルディーニ選手は、予選1組で1分6秒78のタイムで、全体33位で準決勝には進めませんでした。