米マンション崩落事故 捜索打ち切り 原因究明に数年の見方も

アメリカ南部のフロリダ州でマンションの一部が崩落した事故からまもなく1か月となる中、現場では捜索活動が打ち切られました。今後は原因の究明が本格化しますが、専門家の間からは調査には少なくとも数年かかるという見方も出ています。

フロリダ州のマイアミ近郊で先月24日、12階建てマンションの一部が崩落した事故ではこれまでに住民など97人の死亡が確認されたほか依然として1人の安否が分かっていません。

こうした中、地元のマイアミデイド郡のトップは23日、声明を発表し、消防当局による現場での捜索活動を終了すると明らかにしました。今後は警察当局が回収した大量のがれきの中から安否不明者や遺品の捜索を行うということです。

今回の事故をめぐっては、マンションの管理体制に問題があったのではないかとして複数の遺族が裁判に訴えています。

裁判の焦点になるとみられる事故原因の究明は今後本格化しますが、専門家の間からは調査には少なくとも数年かかるという見方も出ています。

元夫を亡くした遺族「強い気持ちで生きていかないと」

崩落したマンションに長年住んでいたアドリアーナ・ラフォントさん(42)は、今回の事故で夫だったマニさん(54)を亡くしました。アドリアーナさんは3年前にマニさんと離婚したあとも13歳の娘や10歳の息子を連れて毎週マニさんのもとを訪れていたということです。

アドリアーナさんは「心の中にぽっかりと穴が空いたような気持ちです。彼に会いたいし、もう一度話をしたいです。彼は子どもたちにとって最高の父親でした」と涙ながらに話していました。

そして「1日1日がとても長く、まるで1年が過ぎたかのような気持ちです」と事故後の日々を振り返ったうえで「母親としてこれまで以上に強い気持ちで生きていかなくてはいけません。子どもたちを立派な人間に育てることが夫の願いだと感じるからです」と話していました。

一方、多くの遺族がマンションの管理体制の問題を訴えて裁判を起こしていることについてアドリアーナさんは「今は子どもたちを育てることに集中したい」として、裁判に訴える考えはないと述べました。