台湾 人数制限など27日から緩和 感染状況落ち着いてきたと判断

台湾当局は域内での新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたと判断し、屋内や屋外で集まることができる人数の制限などを今月27日から緩和することを決めました。

台湾では5月中旬から新型コロナウイルスの感染が急拡大し、1日の新規の感染者が500人を超える日もありました。

しかし、7月4日以降は海外から到着した人などを除く域内での新規の感染確認が多い日でも30人台にとどまっています。

また、当局によりますと、域内ではイギリスで確認された変異ウイルスのアルファ株の感染者の割合が最も多く、インドで確認された変異ウイルスのデルタ株はほとんど広がっていないということです。

こうしたことから、当局は域内での新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきたと判断し、5月中旬以降4段階の上から2番目にしてきた警戒レベルを今月27日から1段階、引き下げることを決めました。

警戒レベルの引き下げにより、1か所に集まることができる人数の上限が現在の10倍の、屋内で50人、屋外で100人となります。

また、店内での飲食の制限なども緩和されます。

一方、海外から到着した人の中でインドで確認されたデルタ株への感染が確認されるケースが相次いでいて、当局は、入境後14日間の隔離を自宅ではなく専用の施設やホテルで行うよう義務づける措置を続けることにしています。