ヨーロッパ中央銀行 大規模な金融緩和継続を強調

ヨーロッパ中央銀行は、金融政策の目標としている物価の上昇率が一時的に2%を上回っても容認するという新しい指針を示し、景気が確実に回復するまで今の大規模な金融緩和を続ける姿勢を強調しました。

ヨーロッパ中央銀行は、22日、理事会を開き、ドイツやフランスなどユーロ圏19か国の金融政策の指針について、今月8日に公表した新たな戦略に沿って協議しました。

その結果、政策の目標とする物価の上昇率をこれまでの「2%近く」から「2%」にあらためたうえで、物価の上昇率が一時的に2%を上回ってもこれを容認することを明確にしました。

そのうえで、今のマイナス金利政策や国債の買い入れなどの大規模な量的緩和についてすべて現状のまま維持することを決めました。

ヨーロッパは、経済再開の動きに合わせて物価に上昇の動きが見られる一方で、感染の再拡大が再び影を落とし始めています。

理事会のあとの会見でヨーロッパ中央銀行のラガルド総裁は、「ユーロ圏の景気は力強く回復しているが、今後は感染の状況とワクチン接種の進捗(しんちょく)にかかっている」と述べ、景気が確実に回復し、2%の物価目標を達成するまで今の大規模な金融緩和を続ける姿勢を明確にしました。