6月の訪日外国人旅行者 推計で9300人 記録的な低水準続く

6月に日本を訪れた外国人旅行者は推計で9000人余りと記録的な低水準が続いていて、観光など関連する産業への影響が続きそうです。

日本政府観光局によりますと、6月に日本を訪れた外国人旅行者は推計で9300人で、去年の同じ月よりやや増えましたが、新型コロナウイルスの感染拡大前のおととしの同じ月と比べると99.7%の大幅な減少となり、記録的な低水準が続いています。

国や地域別にみますと、中国が2000人、アメリカが1200人、韓国が800人などとなっています。

政府は、外国人の日本への入国について、在留資格がある外国人の再入国や親族の葬儀などの「特段の事情」を除いて全面的に制限しています。

このため、6月に入国した外国人旅行者も観光やビジネスの目的ではなく、駐在員やその家族、留学生などに限られるとみられます。

今月の外国人旅行者は、23日に開幕する東京オリンピックに合わせて多くの選手やスタッフが入国していることから、一時的に増えるとみられますが、大会関係者以外の旅行者の回復は見込めない状況で、観光など関連する産業への影響が続きそうです。