新型コロナ 11都道府県の感染状況 5指標7項目(19日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、19日時点で、緊急事態宣言が出されている東京都と沖縄県、「まん延防止等重点措置」が適用されている4府県、7月11日まで「まん延防止等重点措置」が適用されていた5道府県の合わせて11都道府県では、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県と、沖縄県などで最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が複数あります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

医療ひっ迫 病床使用率

まず医療のひっ迫具合です。
病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽東京都で37%、
▽沖縄県で31%、
▽埼玉県で38%、
▽千葉県で42%、
▽神奈川県で34%、
▽大阪府で22%、
▽北海道で16%、
▽愛知県で13%、
▽京都府で21%、
▽兵庫県で17%、
▽福岡県で12%です。

医療ひっ迫 入院率

入院率は、ステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽東京都で26%、
▽沖縄県で34%、
▽埼玉県は適用外、
▽千葉県は適用外、
▽神奈川県は適用外、
▽大阪府で25%、
▽北海道で37%、
▽愛知県は適用外、
▽京都府は適用外、
▽兵庫県は適用外、
▽福岡県も適用外です。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▼療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。

医療ひっ迫 重症者の病床使用率

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽東京都で51%、
▽沖縄県で65%、
▽埼玉県で19%、
▽千葉県で18%、
▽神奈川県で20%、
▽大阪府で12%、
▽北海道で6%、
▽愛知県で8%、
▽京都府で6%、
▽兵庫県で10%、
▽福岡県で4%です。

療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽東京都で64人、
▽沖縄県で44人、
▽埼玉県で36人、
▽千葉県で31人、
▽神奈川県で37人、
▽大阪府で29人、
▽北海道で16人、
▽愛知県で10人、
▽京都府で12人、
▽兵庫県で11人、
▽福岡県で12人でした。

検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。
ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽東京都で9.6%、
▽沖縄県で5.4%、
▽埼玉県で6.7%、
▽千葉県で7.4%、
▽神奈川県で9.3%、
▽大阪府で2.9%、
▽北海道で3.3%、
▽愛知県で1.9%、
▽京都府で4.1%、
▽兵庫県で4.5%、
▽福岡県で2.4%となっています。

新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽東京都で55人、
▽沖縄県で32人、
▽埼玉県で25人、
▽千葉県で26人、
▽神奈川県で32人、
▽大阪府で23人、
▽北海道で11人、
▽愛知県で6人、
▽京都府で10人、
▽兵庫県で10人、
▽福岡県で9人となっています。

感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。
目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽東京都で62%、
▽沖縄県で52%、
▽埼玉県で51%、
▽千葉県で60%、
▽神奈川県で58%、
▽大阪府で64%、
▽北海道で52%、
▽愛知県で49%、
▽京都府で45%、
▽兵庫県で57%、
▽福岡県は45%となっています。