新型コロナ 11都道府県の感染状況 5指標7項目(18日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。
このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、18日時点で、緊急事態宣言が出されている東京都と沖縄県、「まん延防止等重点措置」が適用されている4府県、今月11日まで「まん延防止等重点措置」が適用されていた5道府県の、合わせて11都道府県では、沖縄県と東京都、それに、神奈川県などで最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が複数あります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

医療ひっ迫 病床使用率

医療のひっ迫具合です。
病床使用率は、ステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▼東京都で36%、
▼沖縄県で34%、
▼埼玉県で37%、
▼千葉県で42%、
▼神奈川県で33%、
▼大阪府で21%、
▼北海道で15%、
▼愛知県で12%、
▼京都府で※20%、※「19.9」を四捨五入。
▼兵庫県で17%、
▼福岡県で12%です。

医療ひっ迫 入院率

入院率は、ステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▼東京都で26%、
▼沖縄県で34%、
▼埼玉県は適用外、
▼千葉県は適用外、
▼神奈川県は適用外、
▼大阪府で24%、
▼北海道で36%、
▼愛知県は適用外、
▼京都府は適用外、
▼兵庫県は適用外、
▼福岡県も適用外です。

「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。
▼療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。
▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。
こうした自治体についてはステージの判断は行われません。

医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率は、ステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▼東京都で48%、
▼沖縄県で57%、
▼埼玉県で18%、
▼千葉県で17%、
▼神奈川県で16%、
▼大阪府で12%、
▼北海道で7%、
▼愛知県で8%、
▼京都府で6%、
▼兵庫県で12%、
▼福岡県で4%でした。

療養者数

療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▼東京都で65人、
▼沖縄県で48人、
▼埼玉県で35人、
▼千葉県で30人、
▼神奈川県で35人、
▼大阪府で28人、
▼北海道で16人、
▼愛知県で10人、
▼京都府で11人、
▼兵庫県で10人、
▼福岡県で11人でした。

検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▼東京都で8.9%、
▼沖縄県で4.7%、
▼埼玉県で6.1%、
▼千葉県で6.8%、
▼神奈川県で9.3%、
▼大阪府で2.7%、
▼北海道で3.2%、
▼愛知県で1.7%、
▼京都府で3.7%、
▼兵庫県で4.2%、
▼福岡県で2.1%となっています。

新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者は、ステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▼東京都で54人、
▼沖縄県で32人、
▼埼玉県で24人、
▼千葉県で24人、
▼神奈川県で30人、
▼大阪府で22人、
▼北海道で11人、
▼愛知県で7人、
▼京都府で10人、
▼兵庫県で10人、
▼福岡県で9人となっています。

感染経路不明者の割合

感染経路が不明な人の割合です。目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▼東京都で62%、
▼沖縄県で51%、
▼埼玉県で50%、
▼千葉県で59%、
▼神奈川県で58%、
▼大阪府で65%、
▼北海道で52%、
▼愛知県で47%、
▼京都府で45%、
▼兵庫県で56%、
▼福岡県は内閣官房がまとめた時点で報告がありませんでした。