西村大臣「高齢者の重症化や死亡など抑制 40代50代感染増加」

新型コロナウイルス対策をめぐり、西村経済再生担当大臣は記者会見で、ワクチン接種が進み高齢者の重症化は抑制されている一方、40代や50代の感染が増えているとして、引き続き、緊急事態宣言などのもとでの対策を徹底する考えを示しました。

この中で、西村経済再生担当大臣は「ワクチン接種が進捗(しんちょく)しているので高齢者の感染や重症化、死亡などは引き続き抑制されている。他方で、特に40代や50代の感染者が増え、中等症の患者として入院している」と指摘しました。

そのうえで、専門家らと意思疎通を図りながら医療提供体制を注視するとともに、若い世代でも後遺症が報告されており、活動が活発な現役世代が感染すると、多くの人が濃厚接触者として隔離され、社会経済活動にも影響があるとして、引き続き、緊急事態宣言などのもとでの対策を徹底する考えを示しました。

また、西村大臣は「熱中症の患者が増えると、医療機関ではコロナの感染者との判別診断を行わなければならず、負荷となる」と述べ、感染対策だけでなく熱中症にも注意するよう呼びかけました。