五輪関係者の感染情報 東京都“詳細把握できず” 組織委と調整

東京オリンピックの選手や関係者の感染が相次いでいますが、開催都市の東京都は、年代や性別のほか、どこで確認されたかなどの詳しい情報の提供を大会組織委員会から受けておらず、開幕が迫る中、組織委員会と調整しています。

東京オリンピックの選手や関係者の感染が相次ぐ中、大会組織委員会は、検査で陽性が判明した場合、人数や属性などを発表しています。

一方、都は、都内で感染が確認された人数などを毎日発表していますが、大会関係者が何人含まれるのか、正確に把握できていないということです。

理由として、都は、感染が確認された大会関係者の名前や年齢、性別、それにどこで確認されたかなどの詳しい情報の提供を組織委員会から受けていないためだとしています。

都は19日、都内で感染が確認された727人の中に「大会関係者が2人含まれる」と発表しましたが、これは医療機関から届いた情報の中に「大会関係者」と書かれていて、組織委員会が発表した情報と照らし合わせた結果、感染が確認された日付や選手団なのかどうかが一致したため、大会関係者だと推測したということです。

都は「詳しい情報を提供してもらえないか、組織委員会と調整している。新規陽性者の発生届を受ける各保健所では詳しい情報を入手できている。民間の会社などで感染者が出た場合も、すぐに都として把握できるものではない」と説明しています。