IOCに助言の専門家チーム座長「感染 想定より低いとみている」

IOC=国際オリンピック委員会に新型コロナウイルスの感染対策の助言を行ってきた、専門家グループの座長が都内で会見を開き「ここまでの感染者数は事前に想定していた数よりもはるかに低いとみている」と話して、大会での感染の抑え込みに自信を示しました。

東京オリンピックの開幕まで4日となった19日、IOCに感染対策の助言を行ってきた独立の専門家チームのマクロスキー座長が都内で会見を行いました。

東京大会をめぐって、組織委員会が選手や大会関係者のうち新型コロナの陽性者として19日までに発表した人の数は、海外と国内在住の人を合わせて58人となりました。

マクロスキー委員長は「現在、私たちが目にしている状況は期待したとおりのものだ。検査を受けた全員が陰性であるのならば、そもそも急いで検査をする必要はない。検査を行うのはリスクのある人の存在を早期に発見するためだ」と説明しました。

そのうえで「いま目にしている感染者数はとても低い。事前に想定していた数よりもはるかに低いとみている」と話して、大会での感染の抑え込みに自信を示しました。

一方で、選手などの感染が確認され、チームの21人が濃厚接触者に認定された南アフリカのサッカー男子代表チームの試合への出場の可否については、言及する立場にはないとして回答しませんでした。