南アのサッカー男子 21人が濃厚接触者に 22日に日本と対戦予定

東京オリンピックの選手村に滞在し、新型コロナウイルスの検査で陽性が判明した南アフリカのサッカー男子の代表チームの選手など3人の濃厚接触者に21人が認定されたと大会組織委員会が発表しました。

南アフリカ代表は、今月22日に予選リーグの初戦で日本と対戦する予定です。

東京オリンピックに向けて東京 中央区晴海の選手村に滞在していた南アフリカのサッカー男子の代表選手2人が18日、新型コロナの検査で陽性だったことが判明しました。

南アフリカのサッカー代表チームでは、映像分析を担当するスタッフ1人も検査で陽性になっていて、組織委員会は19日、21人が濃厚接触者に認定されたと発表しました。

サッカー男子の南アフリカ代表は、今月22日に予選リーグ初戦で日本と対戦することになっています。

組織委員会などは、濃厚接触者となった選手について、競技開始の6時間前を目安にPCR検査を実施して、その結果が陰性だと確認された場合などは競技への出場を認めるという方針をまとめています。

一方、組織委員会は19日、新たに海外から来日した大会関係者と、メディア関係者、それに日本在住の委託業者1人の合わせて3人が陽性になったと発表しました。

これで、組織委員会が今月1日以降、東京オリンピックに関係する選手や大会関係者のうち新型コロナの陽性者として発表した人の数は海外と国内在住の人を合わせて58人となりました。

組織委「同じチームの関係者で大多数が選手」

濃厚接触者に認定された21人について大会組織委員会は、いずれも同じチームの関係者でその大多数が選手だと明らかにしました。

加藤官房長官「安全安心な環境確保へ協力していく」

加藤官房長官は午前の記者会見で「選手村では、定期的な検査の実施とともに、滞在期間中、他者との接触を最小限とするという厳格な行動管理が行われており、陽性者が発生した場合、療養施設などに搬送するとともに、濃厚接触者を速やかに特定し、他者との隔離を行うことによりクラスターの発生防止に万全を期すこととされている。引き続き、東京都や組織委員会、IOCなどと緊密に連携し、安全安心な環境を確保するための取り組みに対し政府としても協力していきたい」と述べました。

小池知事「しっかりルールを守って」

東京都の小池知事は、東京オリンピックの選手や関係者のなかで新型コロナウイルスの感染が相次いで確認されていることについて、記者団に対し「内容をよく精査してもらっている。海外からだけではなく日本の在住者もかなりいると聞いている。しっかりプレーブック、さまざまなルールを守っていただくよう東京都としてお願いしたい」と述べました。

共産 小池書記局長「安心安全は崩壊」

共産党の小池書記局長は、記者会見で「私たちは、入国時の検査で感染者が見落とされている可能性があるなどと、問題点を指摘してきたが、まさにそのとおりになりつつある。深刻な事態で、もはや安心安全という大会開催の前提条件は崩壊している」と述べました。