東京五輪 選手団の入国ピーク 水際対策に心配の声も 成田空港

開幕が6日後に迫った東京オリンピックに向けて、成田空港では、17日から選手や大会関係者の入国がピークを迎えています。一般の利用客からは感染拡大を防ぐため選手たちとの接触をなくす水際対策を心配する声が聞かれました。

成田空港では、東京オリンピックに向けた選手や関係者の入国が17日から19日にかけてピークを迎え、17日は数百人が来日する見通しです。

午前8時半ごろには、オランダやインドなど、合わせて100人を超える選手団や大会関係者が乗った航空機が到着し、選手たちは一般の乗客が降りたあと時間をずらして航空機から降りて、マスク姿で空港に姿を現しました。

空港では水際対策として動線を分けて選手たちが一般の利用客と接触をなくすいわゆる「バブル方式」がとられる中、選手たちは大会組織委員会のスタッフの誘導で、一般の乗客とは分かれて新型コロナの抗原検査に向かっていました。

しかし、検査の結果を待つ待機場所に行くためには一般の利用客が行き交うロビーなどを移動せざるを得ず、その際、複数のファンが選手たちに近づいてサインを書いてもらったり、一緒に写真を撮ったりして、スタッフに制止される場面が見られたほか、マスクを外して記念撮影する選手たちの姿も見られました。

また、選手たちが一般の利用客と同じエスカレーターを使わざるをえない場所もあり、利用客からは、選手たちとの接触をなくす「バブル方式」が維持されているのか心配する声が聞かれました。

空港の利用客の1人は「一般の利用客と距離を保てるよう選手たちをしっかり誘導してほしい」と話していました。

別の利用客は「子どもと一緒に歩く際は、選手と距離をとって歩くようにしました。大会の開催による感染拡大が心配です」と話していました。