インドネシア帰国者 成田空港から中部空港へ移動で調整

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないインドネシアからの帰国者について、成田空港では、東京オリンピックで来日する選手団が相次ぐ中、検疫所の業務がひっ迫するおそれがあるため、国内線のチャーター機で愛知県の中部空港に移動してもらう方向で調整が進められていることが、関係者への取材で分かりました。

感染拡大に歯止めがかからないインドネシアでは、日系企業の中に駐在員やその家族を日本に帰国させる動きが出ていて、航空各社は特別便の運航を計画しています。

こうした中、成田空港では、東京オリンピックに出場する選手などの来日が来週初めにかけてピークとなる見通しです。

関係者によりますと、こうした入国者の増加で、水際対策に当たる検疫所の業務がひっ迫するおそれがあることや入国者が待機する周辺の宿泊施設の部屋が不足するおそれがあるということです。

このため、インドネシアから成田空港への帰国者について、国内線のチャーター機で愛知県の中部空港に移動してもらう方向で調整が進められていることが分かりました。

そして、国が確保する中部空港の周辺の宿泊施設で10日間待機してもらうことになるということです。

16日と17日、成田空港から中部空港へのチャーター機の運航が調整されるということです。
田村厚生労働大臣は、記者会見で「成田空港の周辺だけでなく、いろいろな所にホテルを確保しており、場合によっては、中部空港の近くのホテルに入っていただくような対応はあるかと思う。インドネシアをはじめ、急きょ帰国する企業関係者の方の宿泊施設を、しっかり確保していかなければならない」と述べました。