聖火リレー 都内で初めて公道走る 三宅村や神津島村で

都内で行われている東京オリンピックの聖火リレーは、7日目の15日、島しょ部で行われ、都内で初めてランナーが公道を走りました。

都内の聖火リレーは、新型コロナウイルスの感染拡大をうけて、ほとんどの地域で公道での実施が中止されるなか、15日に島しょ部の三宅村や神津島村で、初めてランナーが公道を走りました。

現在、都内全域に緊急事態宣言が出されていますが、都と大会組織委員会は島しょ部は感染状況が比較的、落ち着いているほか、実施にあたって対策を徹底していると説明しています。

神津島村を走ったランナーの松村慶太さん(39)は、高校進学を機に島を離れて、結婚して子どもも生まれました。

実家は、曽祖父の代から医薬品や生活用品を販売する店を営んでいて、7年前に店を継ぐためにUターンし、島の人の健康と生活を支えていることに誇りを持っています。

松村さんは「コロナの状況のなかでも、みんなが少しでも元気になるように走りたい」と話しています。

15日に、沿道に手をふりながら笑顔で走った松村さん。

走ったあと「緊張もしましたが、知り合いが沿道に来ていて気持ちよく走ることができました。オリンピックに携わったことを幸せに感じています」と話していました。

一方、7月に入ってクラスターが確認された大島町では、公道でのリレーが中止されました。