イラク コロナ病棟火災 死者92人に 酸素ボンベの爆発原因か

中東のイラク南部で12日、新型コロナウイルスの患者の治療にあたる病院で起きた火災で、これまでに92人が死亡しました。当局は、酸素ボンベの爆発が火災につながったとして詳しい原因を調べています。

イラク南部のナシリーヤにある病院で12日、火災が起き、現地の保健当局によりますと、これまでに患者や医療従事者合わせて92人が死亡し、数十人がけがをしたということです。

火災があったのは新型コロナウイルスの患者の治療にあたるため、病院の敷地内に新たに設けられた専用の病棟で、保健当局は13日、病棟内にあった酸素ボンベの爆発が、火災につながったと発表し、警察などが原因を調べています。

イラクではことし4月にも首都バグダッドにある新型コロナウイルスの指定医療機関で火災が起きて80人以上が死亡し、酸素ボンベの爆発が原因とみられています。

イラクではここ数日1日の新規感染者数がおよそ9000人と増加傾向にあり、医療体制がひっ迫するなか再び悲惨な事故が起きたことに衝撃が広がっています。