イラク コロナ病棟で火災 64人死亡 酸素ボンベ爆発か

中東のイラク南部にある新型コロナウイルスの患者の治療にあたる病院で火災が起き、これまでに64人が死亡しました。酸素ボンベが爆発したとみられ、当局が原因を調べています。

イラク南部のナシリーヤにある病院で12日、火災が起き、現地の保健当局によりますと、これまでに患者や医療従事者合わせて64人が死亡し、50人がけがをしたということです。

火災があったのは新型コロナウイルスの患者の治療にあたる病棟で、現地の複数のメディアは、病棟内にある酸素ボンベが爆発したあとに火が出たと伝えていて、警察や保健当局が原因を調べています。

イラクではことし4月にも首都バグダッドにある新型コロナウイルスの指定医療機関で火災が起きて80人以上が死亡し、そのときも酸素ボンベの爆発が原因とみられていて、病院の管理を含む医療体制のぜい弱さが問題となっています。