緊急事態宣言再延長の沖縄 美ら海水族館 感染対策徹底し再開

沖縄県に出されている緊急事態宣言が、12日から再延長されました。こうした中、ことし5月から休館していた本部町にある沖縄美ら海水族館が感染対策を徹底したうえで、およそ1か月半ぶりに再開しました。

沖縄の人気の観光スポットの1つ沖縄美ら海水族館は、緊急事態宣言を受けてことし5月23日から臨時休館していましたが、感染対策を徹底したうえで12日、およそ1か月半ぶりに再開しました。

水族館では入館者が密集しないよう入場を制限し、マスクの着用や消毒の徹底を呼びかけています。

また、閉館時間を午後8時から午後6時半に早め、酒類の販売を中止しました。

午前中の入館者はまばらでしたが、訪れた人たちは、体長8メートルを超えるジンベエザメやマンタなどが大水槽を悠々と泳ぐ姿に見入っていました。

訪れた女性は「新型コロナについて心配はありますが、水族館では対策を取っていて、安心して楽しめました」と話していました。

また、沖縄美ら海水族館の佐藤圭一統括は「4回目の休館を経験しましたが、ようやく再開できたことをうれしく思います。感染対策への協力をお願いします」と話していました。

沖縄美ら海水族館がある海洋博公園内のほかの施設も、12日から再開しています。

玉城知事「他都道府県との往来自粛を」

沖縄県に出されている緊急事態宣言が12日から6週間、再延長されることについて、玉城知事は記者会見を開き「7月はさまざまなイベントなどがあって、感染リスクを抑え込むのも難しい時期だが、県民や県外の皆さんの力添えがあれば感染を抑え込み、緊急事態宣言の段階から早期に脱することができると考えている」と述べ、より一層の感染対策を呼びかけました。

具体的には、県民に対し、今月23日に開幕する東京オリンピックは大勢で集まることを避け、自宅のテレビなどで観戦することや、変異株が流行しているため、他の都道府県との往来の自粛などを求めました。

また、沖縄の県外に住む人に対しては、帰省を含め沖縄への訪問を自粛するよう呼びかけました。