官房長官 “ワクチン 情報共有や調整枠で着実な接種に”

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、加藤官房長官は、市区町村ごとの配分量や接種状況などの情報を都道府県と共有するほか、状況に応じて都道府県が市区町村などに配分できる調整枠を設けることで、着実な接種につなげたいという考えを強調しました。

ワクチン接種をめぐっては、今月に入り自治体で希望する量のワクチンが届かず、予約を取り消したり、受け付けを中止したりする動きが出ています。

これに関連して、加藤官房長官は午前の記者会見で、自治体の接種で使うファイザーのワクチンについて、市区町村ごとの配分量や接種状況などの情報を都道府県と共有する方針を示しました。

そのうえで「すでに配布した未接種のワクチンも有効に活用し、全体を見ながら、計画的に接種を進めていただきたい」と述べました。

また、各市区町村で接種のスピードに違いがあることから、進捗(しんちょく)状況などに応じて都道府県が市区町村などにワクチンを配分できる調整枠を設けることも明らかにし、着実な接種につなげたいという考えを強調しました。