コロナで苦境 居酒屋チェーン 業態転換へ人材育成や採用を強化

コロナ禍で苦境が続く居酒屋チェーンの間では、業態転換を図るため必要な人材の育成や採用を強化する動きが広がっています。

「塚田農場」を展開するエー・ピーホールディングスはコロナ禍で業績が厳しい居酒屋について、メニューのてこ入れに加え、焼き鳥専門店やすし店への業態転換を進める方針です。

そのため居酒屋の従業員らを対象にスキルの育成に力を入れていて、本格焼き鳥の仕込みに欠かせない「串打ち」やシャリの握りなど数か月間の実技を通じて技術を学びます。

すしと焼き鳥で150人の料理人を育成する方針で、野本周作COOは「総合居酒屋のイメージから専門店としての認知度を広げたい」と話しています。

またワタミは焼き肉店の運営を専門に担う人材を確保するため中途採用の数を今年度コロナ前の2倍以上に増やし、焼き肉店の数を今後5年で130まで拡大させる計画です。