モデルナワクチン接種後 腕が赤くなる症状 9日目に3.5%の人に

モデルナの新型コロナウイルスワクチンを接種したあと、時間をおいて腕が赤くなったりする「モデルナ・アーム」と呼ばれる症状について、国の研究班が初めて分析を行いました。
接種から9日目には3.5%の人に症状が確認されたということで、研究班は「腕を冷やすなどして対応してほしい」としています。

モデルナのワクチンを接種した人は1週間以上して腕の接種部位が赤くなったり、かゆみが出たりすることがあり、海外では「モデルナ・アーム」とも呼ばれています。

厚生労働省の研究班は1回目の接種を受けた自衛隊員のうち1447人について、接種から9日目以降の症状を初めて分析しました。

その結果、9日目に腕が赤くなっていた人は全体の3.5%、10日目が4%で、11日目以降は2.6%でした。

腕のかゆみが出ていた人は、接種から9日目が2.7%、10日目は2.4%で、11日目以降は1.3%だったということです。

中には25日目まで症状が続いた人もいて、40代の人の発症が目立ったということです。

国の研究班の代表で順天堂大学医学部の伊藤澄信客員教授は「いったんおさまったあとに再び症状が出る人もいる。ほとんどの場合、時間がたてばおさまるので、慌てずに接種部位を冷やすなどして対応してほしい」としています。

「モデルナ・アーム」実際に症状出た人は

先月28日にモデルナのワクチンの1回目の接種を受けた40代の女性は、接種から8日目に接種した部位に赤みが出て、かゆみがあることに気付きました。

その日から翌日にかけてかゆみがひどくなり、冷やしたり、かゆみを抑える薬を塗ったりして対処したところ、12日目になってようやく症状がおさまり始めたということです。

先月29日に1回目の接種を受けた30代の男性は、10日目ごろから接種部位が赤くなり始めました。12日目にはかゆみも出て、赤みは直径で6センチほどの大きさになったということです。