コロナ収束後見据え 保健や医療で日本の役割示す新戦略策定へ

新型コロナウイルスの収束後を見据え、政府は、来年6月までに国際社会の中で日本が保健や医療の分野で果たすべき役割を示す、新たな戦略を取りまとめることになりました。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、治療やワクチンの開発・製造などを支援し、すべての人に質のよい保健・医療サービスを提供する「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」の重要性が再認識されています。

こうした中、政府は新型コロナウイルスの収束後を見据え、国際社会の中で日本が保健や医療の分野で果たすべき役割を示す新たな戦略を取りまとめることになり、9日、関係省庁でつくる協議会の初会合を開きました。

この中で、井上科学技術担当大臣は「コロナとの戦いは人類共通の課題で、人類の英知を結集し難しい局面を乗り越えねばならない。新型コロナ対策はもとよりポストコロナに向けて、わが国が一層のリーダーシップを発揮できるような骨太の議論をしていただきたい」と述べました。

そして、協議会では年内に中間取りまとめを行い、来年6月までに新たな戦略を策定する方針を確認しました。