東京 豊島区 ワクチン 7月末までの新規予約受け付け停止

東京 豊島区は、国から届くワクチンが今月以降、希望の半分以下にとどまる見込みで、予定どおり接種を進められなくなったとして、9日から、7月末までの新たな予約の受け付けを停止しました。

豊島区は、医療機関での個別接種を中心にワクチン接種を進めていて、9日までに高齢者の56%余りが2回の接種を終え、現在は64歳以下の基礎疾患のある人への接種も行っています。

区には、これまでは国から比較的希望に沿ったワクチンの量が届いていましたが、今月5日の週から配分されたワクチンの量は、希望の半分以下の20箱にとどまりました。

今後もこの傾向は続く見込みで、区は予定どおり接種を進められなくなったとして、9日から、7月末までの新たな予約の受け付けを停止しました。

豊島区にはこれまでおよそ16万回分のワクチンが配分されましたが、医療機関がそれぞれで行う国のシステムへの接種情報の入力に時間がかかっていることや、豊島区以外の区民が豊島区に配分されたワクチンを接種することもあることから、現在、システムに登録されている豊島区民の接種回数は、およそ10万回分にとどまっているということです。

今月5日の週から配分されたワクチンは、これまでに自治体に配られたワクチンを住民に多く接種したところに優先的に配分されることになっていましたが、ここに豊島区は選ばれず、希望した量のワクチンを受け取ることができなかったということです。

このため、区で想定していたスケジュールを組み直さざるをえない状況だということです。

担当者「年末までに終わらないのでは」

豊島区の直江太ワクチン接種担当部長は「配分された分のワクチンはなるべく早く使っているが、大規模な駅がある池袋で埼玉県の人が接種してもシステム上では反映されない仕組みなので難しい。国が言う11月末よりも前に接種は完了する方針だったが、これでは年末までに終わらないのではないか」と話していました。