“開催支持”“悲しい”「五輪無観客」決定で各国受け止めは

東京オリンピックが首都圏の1都3県では無観客で開催されることが決まったことについて、各国でさまざまな受け止めが広がっています。

このうちアメリカ、ホワイトハウスのサキ報道官は8日、記者会見で「日本政府はこれまで大会の開催や準備にあたり人々の健康が最優先だと強調していて、われわれも準備の過程で日本政府と緊密に連絡をとってきた。われわれは大会の開催を支持している」と述べて理解を示しました。

また、大会に合わせてファースト・レディーのジル夫人が来日するかどうかについては「まだ検討中だ」と述べ、今週末に先遣隊を東京に派遣することを明らかにしました。
また、3年後のオリンピック・パラリンピックの開催国であるフランスのマラシネアヌ・スポーツ担当相は8日、ツイッターに「アスリートたちが観客と会えないのは悲しい。われわれはまだウイルスとの闘いには打ち勝っておらず、日本の当局を信頼している。大切なのは5年にわたって準備してきたアスリートたちのために大会が開催されることだ」と投稿しました。
さらに、来年2月に北京で冬のオリンピックが開催される中国では、国営メディアが相次いで伝えるなど、高い関心を示しています。

国営の新華社通信は「東京オリンピックの観客についての政策が決まり、東京とその周辺の埼玉、神奈川、千葉にあるすべての会場で観客の入場を認めないことになった。これは、首都圏から遠く離れた場所で行われるサッカーなどの少数の競技を除いて、ほとんどの競技が無観客で行われることを意味する」などと伝えています。