茂木外相 ワクチン 台湾へ約113万回分追加提供と発表

新型コロナウイルスワクチンの海外への提供をめぐり、茂木外務大臣は閣議のあとの記者会見で、台湾に対し、8日、およそ113万回分を追加で提供すると発表しました。

この中で茂木外務大臣は、先月およそ124万回分の新型コロナウイルスワクチンを提供した台湾で、引き続きワクチンの不足が続いていることなどから、8日、およそ113万回分を追加で提供すると発表しました。

提供されるのはアストラゼネカのワクチンで、台湾には前回分と合わせておよそ237万回分が提供されることになります。

茂木大臣は「台湾からは東日本大震災の際にもいち早く義援金をいただくなど、心あたたまるさまざまな支援をいただいた。現在、台湾の方々が困難に直面する中、ワクチンの供与が感染拡大の防止に寄与することを期待している」と述べました。

一方、静岡県熱海市で発生した土石流の被害を受けて、台湾の蔡英文総統が日本への支援を検討していると明らかにしたことについて、茂木大臣は「心から感謝を申し上げたい。さまざまな形で相互の支援、援助が進み、まさに友好の証しではないかと思っている」と述べました。

台湾 蔡総統「友情のワクチン」改めて謝意表明

茂木外務大臣が台湾に対し、8日およそ113万回分の新型コロナウイルスワクチンを追加で提供すると発表したことについて、台湾の蔡英文総統がフェイスブックで「友情のワクチン」だとして改めて謝意を表明しました。

また、蔡総統は同じメッセージの中で、東京オリンピック・パラリンピックについて「人類がともにウイルスに打ち勝つ決意を象徴するものだ」として、開催に期待を示しました。

台湾外交部の欧江安報道官も「心から感謝する。日本から6月4日に続いて短期間にまた追加でワクチンが贈られることは、台湾と日本の友情の盤石さを裏付けるものだ」というコメントを発表しました。