日本が無償提供したワクチン マレーシアとインドネシアに到着

新型コロナウイルスの感染が拡大している、東南アジアのマレーシアとインドネシアに、日本政府が無償で提供したおよそ100万回分のワクチンが、それぞれ到着しました。

マレーシアの首都、クアラルンプール近郊の空港には1日夕方、日本政府が提供したアストラゼネカのワクチンおよそ100万回分を積んだ航空機が到着し、カイリー科学・技術・イノベーション相や日本大使館の関係者などが出迎えました。

マレーシアでは5月中旬以降、感染拡大が続き、先月から経済活動などを厳しく制限しています。

ワクチンの接種は、人口のおよそ半数にあたる1600万人余りが希望しているものの、先月末までに1回目の接種をした人は570万人余りにとどまり、ワクチンの確保が喫緊の課題となっています。

カイリー科学・技術・イノベーション相は「ワクチンは可能なかぎり迅速に活用します。マレーシアと日本の長きにわたる関係と友情のおかげです」と話していました。

また東南アジアで感染者が最も多いインドネシアにも、1日午後、アストラゼネカのワクチンおよそ100万回分が到着しました。

日本政府は先月、台湾とベトナムにワクチンを提供し、外務省では今月、フィリピンやタイにも提供するとしています。