外国人入国後“隔離なし”で観光 タイのプーケットで開始

新型コロナウイルスの影響で観光客が激減している世界的なリゾート地、タイのプーケットでは、1日からワクチン接種などの条件を満たした外国人が隔離なしで観光できる取り組みが始まり、早速、中東から観光客が訪れました。

タイ政府は、感染拡大の影響で深刻な打撃を受けている観光業の立て直しを目指し、一定の条件を満たした外国人が入国後に隔離なしで観光できる取り組みをリゾート地のプーケットで開始しました。

受け入れ初日の1日は、午前中にUAE=アラブ首長国連邦からの航空機が到着し、およそ30人の観光客がPCR検査を受けたあと、ホテルに向かいました。

隔離なしでの観光が認められるのは、国や地域ごとの感染リスクの評価に基づき、タイ政府が許可した場所から来た観光客で、ワクチン接種が完了していることなどが条件です。

タイでは、ことし3月以降、感染が再び拡大していて、首都バンコクでは今週から経済活動の制限が強化されたばかりで、感染拡大の防止と経済活動の再開とを両立できるかが課題となります。

UAEからの便で入国した観光客の男性は「もしほかの場所だったら隔離が必要だったが、ここでは隔離が必要ないのでとてもいいと思います」と話していました。