富士山の静岡県側登山道 山小屋や駐車場で感染対策徹底へ

富士山の静岡県側にある3つの登山道は、7月10日に山開きする方向で県が調整を進めていて、登山を計画している人に徹底した感染対策への協力を呼びかけています。

富士山の静岡県側、富士宮、御殿場、須走の3つの登山道は7月10日に山開きする見通しです。

これに先立って、5合目にある富士宮口から6合目の宝永火口までのルートが1日、試験的に開通します。

静岡県は山開きにあたって、山小屋を営業する事業者の組合などとともに徹底した感染対策に努めることにしています。

3つの登山道にある23の山小屋では、宿泊客の受け入れを通常の半分程度に制限するほか、滞在スペースには間仕切りを設け、グループごとに過ごしてもらうとしています。

また県は、登山者が集まることが見込まれる2合目の駐車場などで、検温や健康状態をチェックする9項目のシートに記入してもらい、問題がない登山者には、そのことが分かるリストバンドを提供することにしています。

さらに「距離を保って歩きましょう」ということばを日本語、英語、中国語、韓国語で書いた看板を8合目以上の十数か所に設置することにしています。

静岡県富士山世界遺産課は「健康に不安のある人は登山を控えていただき、徹底した感染対策に協力をお願いしたい」と話しています。