都内 インドで確認の「L452R」変異ウイルス 感染確認300人超に

東京都内では30日までに、インドで確認された「L452R」の変異があるウイルスへの感染が確認された人が300人を超えました。初めて確認されてから300人を超えるのにかかった日数は、イギリスで最初に確認された「N501Y」の変異があるウイルスよりもおよそ1週間早くなっています。

東京都は、30日都内で新たに55人がインドで確認された「L452R」の変異があるウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では、
▽10代が9人、
▽20代が13人、
▽30代が8人、
▽40代が12人、
▽50代が6人、
▽60代が3人、
▽70代が3人、
▽80代が1人です。

1日の発表としては2番目に多く、これでこのウイルスの感染が確認されたのは都内で349人になりました。

都内で初めてこの変異ウイルスへの感染が確認されたのはことし4月20日で、72日間で300人を上回りました。

イギリスで確認された「N501Y」の変異があるウイルスは、ことし1月に都内で初めて感染が確認されてから、およそ80日間で300人を超えています。

感染力が強いとされる「L452R」の変異があるウイルスがおよそ1週間早く300人に達しました。

「N501Y」の変異があるウイルスは300人を超えてから9日後には1000人を超えています。

都の専門家は「『L452R』は『N501Y』よりもさらに感染性が高いとされ、今後の動向に警戒が必要だ。海外の状況を鑑みると、急速に『N501Y』から『L452R』への置き換わりが進むことも想定される」と指摘しています。

30日、「L452R」の変異があるウイルスへの感染が確認された55人のうち感染経路が分かっているのは25人です。

このうち5人は、この変異があるウイルスのクラスターが発生した中学校に通う生徒です。

この中学校で確認されたのは、生徒合わせて15人になりました。

また、一部の生徒の家族、合わせて3人の感染も確認されました。

さらに、55人のうち2人の女子高校生は、友人と6人で会食をして感染したということです。

この会食で感染した人はこれで合わせて4人になりました。

埼玉県 きょう20人が「L452R」変異ウイルス感染確認

埼玉県は、10代から70代までの男女合わせて20人が、インドで確認された「L452R」の変異があるウイルスへの感染が確認されたと発表しました。

いずれも海外への渡航歴や、不特定多数との接触はないということです。

埼玉県内で「L452R」の変異があるウイルスへの感染が確認されたのはこれで43人となりました。