疲労で入院の小池都知事が退院 当面はテレワークで公務

過度の疲労のため入院して静養していた東京都の小池知事は、30日朝、退院しました。
来月1日以降、当面は登庁せずにテレワークで公務を行うということで、小池知事は「早期に体調を全快させ、公務を行うことができるよう引き続き、体調管理に努めていきます」とするコメントを出しました。

過度の疲労のため今月22日から都内の病院に入院して静養していた小池知事は、入院から9日目となる30日朝、退院しました。

都によりますと、医師の判断で、来月1日以降、当面は登庁せず、テレワークで公務を行うということです。

退院に際して小池知事はコメントを出しました。

この中で「新型コロナウイルス対策のなか、東京オリンピック・パラリンピックの直前という大切な時期に公務を離れ、多くの方々にご心配、ご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます」としています。

そのうえで「体調もいくぶんか回復しました。早期に体調を全快させ、公務を行うことができるよう引き続き安静のうえ、体調管理に努めていきます」としています。

小池都知事 「改革を続け 伝統を守る皆様にエール」

東京都では都議会議員選挙が6月25日に告示され、7月4日の投票に向けて都民ファーストの会の特別顧問を務める小池知事の動向が注目されています。

小池知事は、退院に際して出したコメントのなかで、都議会議員選挙についても触れ「選挙の最中という大事な時期にご心配をおかけし、申し訳ございませんでした。新型コロナウイルス対策をはじめ、都政の課題が山積するなか、改革を続け、伝統を守る皆様にエールを送ります」としています。

告示以降、小池知事が都議会議員選挙について公式に発信するのは初めてですが、特定の政党を支援するかどうかは明らかにしていません。

加藤官房長官「1日も早く本格的な公務に」

加藤官房長官は、午前の記者会見で「1日も早く本格的な公務に就かれることを祈念している。東京オリンピック・パラリンピックや新型コロナ対策に関しては、小池知事の療養中も職務代理を務める多羅尾副知事と連携を図って対処してきたところで、引き続き、東京大会については関係者と密接に連携しつつ、準備を着実に進めていく考えで、感染対策についても、都と連携を図りながら感染防止対策をさらに進めていく考えだ」と述べました。