北海道 函館の宿泊施設組合 職域接種ワクチン届かず困惑

北海道函館市のホテルなどで作る組合は、来月上旬から新型コロナウイルスワクチンの職域接種を予定し、1000人分を国に申請していましたが、24日になって「希望する週の接種開始は困難だ」という連絡を受けていたことがわかりました。組合は医師や看護師の手配など準備を進めていたため、困惑しています。

函館市内の宿泊施設で作る「函館ホテル旅館協同組合」は、来月7日と8日に加盟する施設の従業員などおよそ1000人を対象に職域接種を行うことにし、今月15日に国に申請していました。

国からは「申請を受理した」という連絡が来ていましたが、24日夜遅くになって国の担当者から「現在予定している大規模接種と職域接種の希望配送量を積み上げると、ワクチンの毎週の出荷可能量を超える事態も想定される。少なくともご希望の週の接種開始は困難だ」という内容のメールが届いたということです。

ワクチンの供給の再開については見通しが立っていないという連絡もあったということです。

組合は職域接種に向けて、すでに会場や医師や看護師の手配なども終えていたため、突然の連絡に困惑しています。

「函館ホテル旅館協同組合」の齋藤利人副理事長は「ワクチンを接種して観光シーズンを万全の態勢で迎えるために一生懸命準備してきたのに、ひっくり返されて憤っています。はしごを外された気分です」と話していました。