外食チェーン5月売り上げ 2か月連続増加も厳しい状況続く

全国の主な外食チェーンの5月の売り上げは、新型コロナウイルスの感染拡大による1回目の緊急事態宣言が出ていた去年の5月と比べて19.8%増え、2か月連続で増加しました。一方、感染拡大前のおととし5月との比較では19.8%減っていて、厳しい状況が続いています。

日本フードサービス協会によりますと、全国の主な外食チェーンの5月の売り上げは、去年の5月と比べて19.8%増え、2か月連続で増加しました。

これは、新型コロナウイルスによる1回目の緊急事態宣言で去年の売り上げが大きく落ち込んでいたことの反動によるもので、感染拡大前のおととし5月との比較では19.8%減少しています。

業態別でみると、
▼持ち帰りや宅配が好調だったファストフードは、去年と比べて13.3%、おととしと比べても3.9%増加しました。
▼ファミリーレストランは、去年と比べて29.1%増加しましたが、おととしと比べると36.2%減少しました。
▼パブ・居酒屋は、去年と比べると2.7%増えましたが、おととしとの比較では88%の減少と大きく落ち込んでいます。

日本フードサービス協会は「緊急事態宣言で酒類の提供ができなかったことは、居酒屋などには影響が大きく、特に中小の飲食店は資金繰りが苦しくなっている」と話しています。