G20労働雇用相会合 女性にとって平等な労働の実現など宣言採択

新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、G20の労働雇用相会合が日本時間の23日夜にイタリアで開かれ、女性にとって平等な労働の実現や、ワークライフバランスの向上に向けて柔軟な勤務形態の推進などを盛り込んだ閣僚宣言を採択しました。

G20=主要20か国の労働や雇用を担当する閣僚の会合は、日本時間の23日夜に議長国のイタリアで開かれ、日本からは田村厚生労働大臣がオンラインで参加しました。

この中で田村大臣は「日本でも、新型コロナウイルスの影響が長引く中、女性や非正規の労働者の雇用に深刻な影響が出ている。新たな仕事への移行に必要な職業訓練の強化や、女性が多くを占めるひとり親の安定した就労を促すための支援に取り組んでいて、引き続き、男女間格差の是正を推進していきたい」と述べました。

そのうえで「今後は、ポストコロナ社会を見据え、成長産業への労働移動や、多様で柔軟な働き方の促進など『新たな日常』での社会経済活動に合った雇用の実現を目指していくことが重要だ」と指摘しました。

そして会合では、女性にとって平等な労働の実現やワークライフバランスの向上に向けて柔軟な勤務形態の推進などを盛り込んだ閣僚宣言を採択しました。