新型コロナ 11都道府県の感染状況 5指標7項目(22日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、緊急事態宣言が出されている沖縄県と「まん延防止等重点措置」が適用されている県の合わせて11都道府県では、22日の時点で、沖縄県で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が複数あります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中には、すぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は
▽北海道で39%
▽埼玉県で19%
▽千葉県で26%
▽東京都で21%
▽神奈川県で25%
▽愛知県で35%
▽京都府で22%
▽大阪府で22%
▽兵庫県で19%
▽福岡県で22%
▽沖縄県で74%です。

医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は
▽北海道で40%
▽埼玉県は適用外
▽千葉県は適用外
▽東京都で39%
▽神奈川県は適用外
▽愛知県は適用外
▽京都府は適用外
▽大阪府で35%
▽兵庫県は適用外
▽福岡県は適用外
▽沖縄県で34%です。

「適用外」については、文末を参照してください。

医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は
▽北海道で16%
▽埼玉県で14%
▽千葉県で17%
▽東京都で30%
▽神奈川県で19%
▽愛知県で28%
▽京都府で17%
▽大阪府で23%
▽兵庫県で21%
▽福岡県で14%
▽沖縄県で68%でした。

療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で39人
▽埼玉県で12人
▽千葉県で15人
▽東京都で24人
▽神奈川県で16人
▽愛知県で20人
▽京都府で※10人
▽大阪府で19人
▽兵庫県で7人
▽福岡県で16人
▽沖縄県で103人でした。

※京都府の「10人」は「9.9人」を四捨五入したものです。

検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で2.0%
▽埼玉県で2.3%
▽千葉県で6.3%
▽東京都で4.5%
▽神奈川県で5.5%
▽愛知県で4.2%
▽京都府で1.8%
▽大阪府で0.9%
▽兵庫県で1.9%
▽福岡県で1.5%
▽沖縄県で5.6%となっています。

新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で8人
▽埼玉県で7人
▽千葉県で12人
▽東京都で20人
▽神奈川県で14人
▽愛知県で8人
▽京都府で4人
▽大阪府で7人
▽兵庫県で3人
▽福岡県で5人
▽沖縄県で40人となっています。

感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で39%
▽埼玉県で51%
▽千葉県で56%
▽東京都で63%
▽神奈川県で60%
▽愛知県で44%
▽京都府で51%
▽大阪府で66%
▽兵庫県で51%
▽福岡県は49%
▽沖縄県で43%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。