都内の聖火リレー “まん延防止”期間は公道でのリレー中止へ

来月9日から都内で予定されていた東京オリンピックの聖火リレーについて、都は、まん延防止等重点措置の期間と重なっている最初の3日間は、公道でのリレーを中止する方向で地元の自治体などと調整しています。

全国を巡回しているオリンピックの聖火リレーは、開催都市・東京都で来月9日から大会が開幕する来月23日にかけて、島しょ部も含めた都内すべての自治体で聖火をつなぐ計画でした。

ただ、現在、都内には23区と多摩地域のほとんどに来月11日までを期間とするまん延防止等重点措置が適用されていて、聖火リレーが始まる9日と翌日の10日、それに11日の3日間は措置期間と重なります。

これを受けて、都は、この3日間は公道でのリレーを中止する方向で地元の自治体などと調整しています。

中止が調整されているのは、合わせて13の区市町村で、
▽9日が世田谷区、狛江市、稲城市、町田市です。

▽10日が多摩市、日野市、昭島市、それに八王子市です。

▽11日は、檜原村、奥多摩町、日の出町、青梅市、瑞穂町です。

このうち、檜原村と奥多摩町は重点措置の対象地域ではありませんが、村と町が感染拡大防止を呼びかけていることから、都は中止の方向で調整しています。

代わりに点火セレモニーを行う方向で検討しているということです。

また、重点措置の対象地域ではない島しょ部では、予定どおり、公道を走るということです。

一方、7月12日以降は、重点措置や緊急事態宣言がどうなるのか見通せていないとして、対応はまだ決まっていません。

都は、これらの方針について、25日、実行委員会の会議に諮ったうえで正式に決めることにしています。