五輪見据え感染再拡大防止 ワクチン接種加速させたい考え 政府

新型コロナウイルスワクチンの企業や大学での接種が本格的に始まりました。政府は、1か月後に開幕が迫る東京オリンピックも見据え、感染の再拡大を防ぐため、自治体が行う分と合わせて接種を加速させたい考えで、10月から11月にかけて希望するすべての人が接種を終えられるよう取り組むことにしています。

新型コロナウイルスワクチンの企業や大学での接種が21日から本格的に始まり、菅総理大臣は、東京都内の会場を視察し「若い人、働き盛りの人も1日も早く接種ができるよう、政府として取り組んでいかなければいけないという思いを新たにした」と述べました。

そして、菅総理大臣は、東京オリンピック・パラリンピックの観客の扱いについて、大会期間中に緊急事態宣言が出された場合は、国民の安全・安心を最優先に無観客とすることも辞さない考えを示しました。

オリンピックの国内の観客について、大会組織委員会などは21日、全会場の上限を収容定員の50%以内で1万人を原則とすることを決めました。

政府は、1か月後に開幕が迫る東京オリンピックも見据え、感染の再拡大を防ぐため、自治体が行う分と合わせて企業や大学でのワクチン接種を加速させたい考えです。

そして、自治体や企業などと連携しながら、10月から11月にかけて希望するすべての人が接種を終えられるよう取り組むことにしています。