首都圏の鉄道各社 五輪開催中の終電時間繰り下げへ 準備急ぐ

大会組織委員会などが21日に東京オリンピックについて、会場の収容定員の50%以内で1万人を上限とすることを原則に観客を入れて開催すると決めたことを受け、首都圏の鉄道各社は大会期間中の終電の時間を遅くするため、ダイヤの繰り下げに向け準備を急ぐことにしています。

大会期間中のダイヤについては、観客などの帰宅に対応するため、去年、大会が延期される前の時点では、首都圏の鉄道事業者19社のおよそ60の路線で、通常より最大2時間ほど終電を遅くする方針が発表されていました。

鉄道各社は、その後も観客が入ることを想定し、観客の規模やパブリックビューイングの実施の有無によって、列車を数を調整できるよう準備を進めてきました。

21日に大会組織委員会などが、会場の収容定員の50%以内で1万人を上限とすることを原則に観客を入れて開催すると決めたことを受け、首都圏の鉄道各社は今後、車内で混雑を発生させずに、観戦を終えた観客などを運ぶための適切な本数を検討することにしていて、近く終電の繰り下げの詳細な計画を公表することにしています。