コロナワクチンの職域接種 KDDI 予定を前倒しして始める

新型コロナウイルスのワクチンの職域接種が21日から本格的に始まるのを前に、準備が進んだ企業の中には予定を前倒しして接種を始める動きも出ています。

通信大手のKDDIは、もともと21日からワクチンの接種を始めることにしていましたが、予定を前倒しして、19日からオフィスのある東京 千代田区の施設を借りて行っています。

この会社は、希望する従業員最大7万人分の接種を計画していますが、安心して受けてもらうため、会場で受け付けや案内などを担当する従業員への接種を先に行うことにしました。

19日は、ネットワークの管理など日頃、在宅勤務ができない従業員も含めて30人が医師による問診のあとワクチンの接種を受けていました。

接種を受けた20代の男性は「24時間ネットワークを管理する業務で、勤務に穴を開けることができないので早めに接種できて安心しました」と話していました。

また、会場の運営を担当するKDDIの穴田香織さんは「実際のオペレーションも確認できてよかった。安心安全を徹底しながら、スピードも早めていきたい」と話していました。

来週から本格的に始まる職域接種では、従業員の家族や関係企業も含めて実施する大手企業や、合同で行う中小企業もあり、各地で希望する人への接種が進むことになりそうです。