コロナ禍の高校生をチェロ奏者 宮田大さんが激励 埼玉 所沢

学校行事などで新型コロナウイルスの影響を受けている高校生を励まそうと、国際的に活躍しているチェロ奏者が埼玉県所沢市の高校でミニコンサートを開きました。

18日所沢市の県立芸術総合高校を訪れたのは、12年前にチェロの国際コンクールで、日本人として初めて優勝したチェロ奏者の宮田大さんです。

文化祭が中止になったり定期演奏会が規模を縮小したりするなど感染拡大の影響を受けている高校生を励ましたいとミニコンサートを開き、音楽科の生徒、およそ80人が参加しました。
宮田さんは愛用している1698年製のストラディバリウスのチェロでサン・サーンスの「白鳥」やカッチーニの「アヴェ・マリア」など5曲を披露しました。

そのあと、2人の生徒がピアノとフルートを演奏し、宮田さんから「自分の感情を大事にして間違えを恐れず自信を持ってほしい」などとアドバイスを受けていました。

3年生の女子生徒は「表現力が豊かですばらしく、勉強になったし元気ももらいました」と話していました。

宮田さんは「生徒たちに元気になってもらいたいとの思いで演奏しました。自分にしかできない演奏を磨いていってほしい」と話していました。