フランス 屋外マスク着用の義務解除に「表情分かるのでいい」

フランスでは、新型コロナウイルスの感染状況が改善していることを受けて、17日から屋外でのマスクの着用が原則として義務ではなくなりましたが、パリでは感染を警戒してか、マスク姿の人も多くみられました。

フランスでは去年の夏以降地域ごとに屋外でのマスクの着用が義務づけられましたが、感染状況が大きく改善していることを受けて17日から混雑する場所を除いて屋外ではマスクを着用しなくてもよくなりました。

去年8月以降、10か月間にわたってマスクの着用が義務づけられてきたパリでは、観光名所のエッフェル塔やセーヌ川の周辺で、マスクなしで散策する人たちの姿が見られました。

30代の女性は「呼吸が楽で、口紅をつけることもできます。人の表情が分かるのでとてもいいと思います」と話していました。

一方、インドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」がイギリスなど世界各地で広がるなか警戒感も根強く、マスク姿の人も少なくありません。

マスクをしていた男性のひとりは「マスクの着用は続けますし、みんなにも続けてほしいです。そうすれば感染することもなく自分たちを守ることができます」と話していました。

フランス政府は、夏の観光シーズンを前に規制の緩和を進める一方、変異ウイルスの侵入を防ぐための水際対策や、ワクチン接種を急ぐ方針です。