“宣言”解除の広島県 感染拡大防ぐ対策は7月11日まで継続へ

政府が緊急事態宣言の解除を決めたことを受け、広島県は17日夜、新型コロナウイルス対策本部の会議を開き、県内の感染状況をステージ3に引き下げました。しかし、感染拡大を防ぐ集中的な対策は来月11日まで続けていくことを決めました。

政府は17日、広島県などに出している緊急事態宣言について、期限の今月20日で沖縄県を除いて解除することを決定しました。

これを受けて県は、17日夜7時すぎから新型コロナウイルス対策本部の会議を開き、県内の感染状況を最も深刻なステージ4からステージ3に引き下げました。

しかし、感染状況などの指標が、県が独自に設けた基準を安定的に下回る必要があるとして、感染拡大を防ぐための集中的な対策を今月21日以降も続け、来月11日まで延長することを決定しました。

具体的な対策としては、延長された期間中に広島市と東広島市、それに廿日市市の酒類を提供する飲食店に、酒の提供時間を午前11時から午後7時までとし、営業時間を午前5時から午後8時までに短縮するよう要請します。

一方、デパートや映画館、それに運動施設や遊興施設などには、特別措置法に基づかない「働きかけ」として、酒の提供時間や営業時間の短縮を呼びかけます。

湯崎知事は記者会見で「感染を十分に抑え込んでいる状況とは言えない水準だ。自粛疲れもあろうかと思うが、県民全員でもうひと頑張りが必要だ」と述べました。